Feature 特集

ベストヤングプレーヤー賞 MF 33 カイオ(鹿島)/Jリーグアウォーズ

2014/12/12 12:01



Jリーグ初の外国籍選手新人王

 20歳でこれほど見事にタキシードを着こなすことは日本人にはできないだろう。壇上に立ったブラジルの好青年は「このような賞をいただき感謝しています」と、まだあどけなさを残す人懐っこい瞳とは裏腹に堂々としたスピーチを見せた。

「なんでシンプルにプレーしない! そんなところで下を向いてボールをつついていたら相手に囲まれるのは当たり前だろ。まわりにはたいてゴールに走れ!」

 2月の宮崎合宿で、カイオはトニーニョ・セレーゾ監督から何度も雷を落とされていた。高校時代は、チームを引っ張らねばならず、なにからなにまで自分でやろうとするクセが付いていたが、プロに入ればその意識は不要となる。もともと「チームのために」という意識が強く、それをどう表現すれば良いのか最初は戸惑っているようだった。しかし、シーズンが始まると…

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