9日のJリーグアウォーズで自身初のベストイレブンに名を連ねたにもかかわらず、翌日の宇佐美の表情にはこれっぽっちの満足感もなかった。
ナビスコカップではニューヒーロー賞を獲得し、得点ランクで3位の5得点。リーグ戦では負傷で序盤に出遅れながらも自身初の二ケタ得点を達成した。ただ、リーグ戦終盤に点を取り切れなかったという不甲斐なさを、宇佐美自身が一番感じ取っていた。
「率直なところは胸を張れない。自分の理想や目標にはほど遠い数字だったので」(宇佐美)。
J2時代の昨季からFWとして本格的な覚醒を見せてきた背番号39にとって、「自らの評価=得点」である。だからこそベストイレブンではなく、「理想は…