不安定な国内情勢とは裏腹に、若い世代を中心に世界のサッカーシーンで輝きを放っている“メソポタミアのライオン”(イラク代表の愛称)。07年大会の王者であり、2013年のU-20W杯ではベスト4に入るなど成長著しい。16歳でA代表デビューを果たしたMFフマム・タリクは2月10日に19歳を迎えるヤングスターで、おなじみのFWユニス・マハムードとともに強烈な前線を形成。さらに13年のアジア年間最優秀若手選手賞を手にした左SBアリ・アドナンはトルコのリゼスポルでアシストを量産する攻撃力自慢。昨年のアジア大会ではU-21日本代表を相手に2得点を決めた実力派だ。4日にはイランとテストマッチを行い、0-1で敗れたが、若手とベテランがうまく融合した戦いを見せられれば、優勝も狙える。(河治 良幸)