■清水エスパルス
状態は上向き。世間の低評価を覆す一戦に
昨季、J2降格の危機を経験した清水に対する世間の目は厳しい。スカパー! ニューイヤーカップで3連敗を喫したことで、すでに「降格」という声が周囲でささやかれる。しかし、例えば清水にとってニューイヤーカップ初戦の磐田戦(2月8日/1●2)は今季初の90分ゲームだった。プレシーズンの結果だけで判断するのは時期尚早ではないだろうか。
2月16日にキャンプを終え、チーム状態は急速に改善された。光州FC(韓国)、甲府、ホンダFCとの3試合で2勝1分。心配されていた守備も、失点が激減した。クロスやセットプレーの対応として180cm以上のDFを並べた守備陣はその目的を果たしている。
今週の練習では…
■鹿島アントラーズ
減退している得点力。いま一度、積極姿勢を
プレシーズンの試合で良い結果を残し、万全の状態で向かったはずのACLでよもやの2連敗。鹿島に暗雲が立ち込めている。4日に行われたアウェイでのFCソウル戦(0●1)後、さすがに選手たちはうつむきがちで表情も曇っていた。しかし、誰もが感じる「内容は悪くない」という印象は決して強がりではない。チャンス自体は作れているのだ。欠いているのはそれを決め切る力強さ。そして丁寧なだけでは得点を奪えない、アジアでの現実を受け止めなければならない。
トニーニョ・セレーゾ監督はこの2年間、…