■横浜Fマリノス
新生・横浜FMの初陣。最高の船出となるか
横浜FMは今季から新たにエリク・モンバエルツ新監督を迎えたが、基本的なスタンスは変わらない。そもそも監督選考の段階から大きな変革を望んでいなかったのだから、開幕スタメンの大半を実績ある選手たちが占めているのは当然なのかもしれない。
樋口前監督時代から採用している[4-2-3-1]は不変で、例えば2トップなどはプレシーズンで一度も試していない。前体制時ほど前から圧力を掛ける守備ではないが、陣形をセットした状態から積極的にボールを奪いに行く。攻撃では後方からのビルドアップを強調しており、GK榎本からショートパスをつなぐ場面も多い。「自信を持ってやる」と言い切ったのは攻守のリンクマンであるボランチの中町だ。
誤算があるとすれば…
■川崎フロンターレ
タイトル奪取のために“壁”を越える
「どの試合でも毎試合勝てるようにと今までやってきたので。それ自体は変わらない」(大島)。今季から明治安田J1リーグの制度が変わるのは周知の事実ではあるが、だからといって何かを変える必要はない。風間監督も日々言い続けていることではあるが、これまで継続してきたサッカーの質を高め、義務付けられたタイトル奪取に向かって歩みを続けるのみだ。
小林や大久保ら強力なアタッカー陣が織り成す質の高い攻撃は今季もリーグ屈指だろう。特に昨季の序盤から中盤にかけて披露したサッカーはリーグに旋風を起こした。終盤で失速してしまったため、前年度の順位を下回る結果となってしまったが、“川崎Fのサッカー”を多くの人に強く印象付けたシーズンだったことは間違いない。
しかし、…