最大値を発揮した松本に対し後手に回った名古屋が捨て身で追い付く
90分、名古屋のPK。闘莉王のキックをGK村山がはじき出すと、J1初挑戦の松本の反町監督は「寿命が短くなるような試合だった」と胸をなで下ろした。残り15分まで2点をリードしていた松本。最後はJ1ならではの個の力に屈したものの、入念な対策の下、自分たちの最大値を発揮。「われわれのストロングな部分は90分を通じて出せた」(反町監督)J1初挑戦の勝ち点1だった。
対して名古屋には、いくつもの想定外があった。32分、相手のCKに対し、GK楢﨑のパンチングミスがオビナの頭に当たって失点。1分後に小屋松のプロ初得点で試合を振り出しに戻したものの、63分にはCKから再びミス絡みの失点。松本の得点源であるセットプレーは最大限に警戒していたが、対策以前のミスから2失点を許してしまう。すると早くも闘莉王を前線に上げ、…