広島のホットラインが開通。完璧な1点目
緊張感が覆う開幕戦独特の雰囲気を、一つの“ゴラッソ”が振り払った。
10分、自陣で奪ったボールを足下に収めた青山は、最前線で甲府守備陣の背後に走り出した佐藤の下へスルーパスを送る。出した本人が「完璧だった」と自賛するパスを受けた佐藤は、胸トラップして左足を一閃。「スミを狙わなくてもGKの頭を越せば入る」。プロ16年目のシーズンを迎える広島のエースは、最初のチャンスを逃さず冷静にネットを揺らした。
青山-佐藤のホットラインでリードを奪った広島は、その後の試合をコントロールして進め、甲府に付け入るスキを与えなかった。最前線に立つアドリアーノに自由を与えず攻撃の起点をつぶし、甲府が前線からプレッシャーを掛けてきても冷静にパスを回してかいくぐっていく。森﨑浩と浅野が…