トリコロールの堅守を打ち破った攻撃力
川崎Fにとって3年ぶりの開幕戦勝利は、単なる勝ち点3奪取に留まらない。4年目を向かえる風間監督の下で積み上げたモノを集約させ、“格”の違いを神奈川ダービーで見せ付けた。
開始わずか3分、大島のスルーパスに抜け出した小林悠がファーへ送ったパスにエウシーニョが詰め、最初のチャンスで川崎Fが先制。16分には小林祐三に同点弾を許したが、その6分後には相手のクリアを拾ってからの素早い展開から最後は小林悠が沈め、再びリードを奪う。その後、72分に大久保が3点目を決めるまでなかなか追加点を挙げられない時間帯が続いたが、圧倒的にボールを支配し続ける中で決定的なピンチを招くことはほとんどなかった。
「ほぼボールを持っていて最後のところまで崩せていたから、『点は取れるやろ』とは思っていた」と角田が語れば、…