■FC東京
青赤は堂々と相手に対する。堅守というよりどころを誇示する一戦に
Jを代表する堅守のチームと言えば、横浜FMであることに異論はないだろう。昨季もリーグ最少失点(29)を記録している。対してFC東京は昨季から守備のチームに変貌した。イタリア人指揮官の細かな相手分析と、タフに敵をはね返す力強さ。それが重なった結果、昨季は34試合で33失点。1試合平均1失点以下という事実が、いまのチームの自信のよりどころだ。
昨季の両者の対戦は、1-0(FC東京が勝利)と1-1。スコアを見ても、どれだけお互い手堅い試合展開を得意にしているかが分かる。自ずと今回の対戦のポイントも、どちらがゴールをこじ開けられるかとなってくる。ネットが揺れる瞬間は、点を許したチームの意地と自信も揺らぐときだろう。
鳴り物入りの…
■横浜Fマリノス
最初のターニングポイント。ステージ優勝のために落とせない一戦
川崎Fに完敗した開幕戦からちょうど1週間。横浜FMは悶々とした日々を過ごした。エリク・モンバエルツ監督は黒星スタートについて「非常にガッカリした」と心境を吐露。相手の内容が良かったのも事実だが、それ以上に自分たちが力を出せなかった。心身ともに立て直しを図ってFC東京戦に臨む。
負けられない理由がある。過去に2ステージ制を採用していたJリーグにおいて、最後のチャンピオンチームが横浜FMだ。04年に優勝を経験している中澤は「2ステージ制なのでもう負けられない。最初に2敗したら優勝は厳しい」と置かれている状況を捉えた。連敗スタートで未来への展望が開かれないことは、ほかのどのチームよりも理解している。
勝つための…