指揮官の狙いとは裏腹に面白みに欠けた90分
直近のリーグ戦から先発メンバーを8人代えてきた湘南に対し、甲府も5人の選手を変更。勝利を目指すことが前提にありながらも、先発奪取を目指す選手たちのアピールの場であり、チームの底上げを図りたいという意図が両クラブからうかがえた。
しかし、試合内容はその狙いに伴わなかった。それは最終的なシュート本数が両チーム合わせて11本しかなかったことが物語っている。前半からお互いが相手のミスを待つ展開に終始したため、自分たちからのアクションが少なく、相手のエリアに人数をかけて攻め入るシーンはほとんどなかった。スタジアムが静かになり、選手たちの声が聞こえる時間帯があるなど、…