セットプレーに裏のスペース。川崎Fの弱点を突いた名古屋
「今日の戦いはフロンターレに対して有効」
西野監督のこの言葉がすべてだった。名古屋が“いかにして川崎Fを倒すか”を示した試合だったと言えるだろう。
「最初は新しくやったシステムがうまくハマった」と中村がこう語るように、川崎Fは谷口を3バックの前に置いた[3-1-3-3]気味の形が奏功し、敵陣を押し込む場面が続く。その勢いのまま、12分には中村のスローインをエウシーニョがそらし、中央で大久保が合わせて難なく先制に成功した。
しかし、その後は名古屋が反撃。左サイドの永井の突破から川又が中央で合わせる形でチャンスを幾度も創出し、得点の気配を漂わせる。加えて川崎Fはポゼッションの中でミスが相次ぎ、攻撃のリズムを作り出せない。
そして42分、…