■松本、自分たちのサッカーを泥臭く遂行。貴重な勝ち点1
松本は耐えるべき場面は耐えて、ボールへの執着心でFC東京を凌駕し、素早く前を向く――。確かにプレー精度の一つひとつはFC東京が一枚上だった。それでも、「特殊なサッカーをする相手で、難しかった」と同点弾を挙げた東が舌を巻くように、松本は現在の自分たちができるサッカーを泥臭く遂行した。33分のゴールも、チームの武器であるセットプレーから生まれたモノ。ペナルティーエリア内まで飛んだ岩上のロングスローが、ゴール前の混戦の中で前田遼のオウンゴールを誘う。自分たちの強みを存分に押し出した成果としての先制弾だったと言える。
ただ、先制後は…