■完封勝利で上昇気流に乗り始めたトリコロール
スコアレスで迎えたハーフタイムに、エリク・モンバエルツ監督の怒号がロッカールームに響いた。「サッカーをしていない!」
選手たちは、フランス人指揮官が声を荒げる場面を初めて目にした。低調過ぎる45分間を終えて、後半に向けて気持ちを切り替えるためのアクションだった。もっともモンバエルツ監督は試合後の記者会見で「あまり大声を出しても良くない。選手はロボットではないので悪いときもある。だから選手に寄り添うことも必要」と掌握術を明かしている。ただし、少なくともこの日は喝を入れる必要があった。
後半に入り、…