両チームにとって意味合いの異なるドロー
内容で言えば、あまりに一方的な前半だった。
大宮は開始2分で清水慎がペナルティーエリア内で放ったシュートを皮切りに、次々と札幌ゴールへと迫るシーンを作り出す。ビルドアップ時のポジション取りによって札幌の陣形にズレを生み出し、そこを突く形が機能。金澤は「意図的に崩そうとしたところはかなりの回数で崩せた」と振り返る。しかし同時に「結果的にゴールに結び付いてはいなかった」(金澤)のも事実。そんな流れに危険が潜むのは、サッカーの鉄則だ。
15分、古田の強引な突破で奪われた右CKからPKを取られ、大宮は終始攻勢ながら先制点を許す展開となる。26分には横谷が加入後初得点となる直接FKで同点としたものの、…