「アタッキングサードくらいに入ったところでの精度とかアイディアとか破る力が足りなかった」。試合後、北九州の柱谷監督はそう振り返ったが、その言葉はどちらのチームにも当てはまっていた。特に前半は、その印象が色濃かった。東京Vは、14分にアラン・ピニェイロによるダイレクトのオーバーヘッドというめったに見ることのできない“スーパーゴール”が決まったが、それ以降は沈黙。同点に追い付こうという北九州もポゼッションで上回っていくものの、柱谷監督の言葉どおりアタッキングサードから先のエリアには侵入できなかった。シュートも前半は2本のみにとどまっている。
後半に入ると、…