■訪れた決定機を確実に決めた川崎F
4-1というスコアを見れば川崎Fの“圧勝”と表現したいところだが、内実はそうでもない。「実際に、点差ほどラクなゲームではなかった」と風間監督も振り返る。シュート本数を見ても川崎Fの5本に対して、新潟が7本。勝利した川崎Fのほうがチャンスは少なく、新潟のサイド攻撃に押し込まれる場面も目立った。ただ、それでも川崎Fが勝ち点3を獲得できたのは訪れた決定機を確実に決め切ったからこそだった。これに尽きる。“川崎Fの攻撃力の高さ”を証明した一戦と言える。「前半も後半も立ち上がりはすごく良かった」と新潟のラファエル・シルバが振り返ったように、明確な“自分たちの時間帯”を長く作ったのは新潟だった。川崎Fに対してマンツーマンで対応し、スペースを与えず、攻撃ではレオ・シルバと小林を中心にピッチの幅を広く使い相手を押し込んだ。
しかし、川崎Fは…