■攻める広島に耐えた神戸がミラーゲームを制す
試合開始前に降り始めた雨は激しさを増していき、雷によって34分から23分間の中断を挟んだ一戦には、ドラマチックなエンディングが待っていた。80分に投入されたペドロ・ジュニオールと小川が後半ロスタイムにカウンターをしかける。長い距離をドリブルで持ち上がったペドロにドウグラスがスライディングすると、こぼれたボールが小川の足元に収まった。左足に持ち替えて放った小川のシュートは地をはってゴールネットに突き刺さる。93分、愕然として静まり返ったEスタに、神戸サポーターの凱歌が轟いた。
前半はお互いに慎重だった。ネルシーニョ監督が…