黄金世代、ワールドユース準優勝。日本躍進の礎築く
99年4月ワールドユース ナイジェリア
98年フランスワールドカップ惨敗の後、日本代表監督に就任したフランス人指揮官、フィリップ・トルシエ。彼はA代表だけでなく、2000年シドニー五輪を目指すU-21日本代表監督を兼務。さらに99年1月からはU-20日本代表の指揮も執るようになる。アフリカを熟知する彼は大会前にブルキナファソ遠征を実施して、日本の若い世代にタフさと逞しさを身に着けさせ、4月のUー20ワールドユース選手権(現U-20ワールドカップ、ナイジェリア)に参戦。小野伸二、稲本潤一(ともに札幌)、高原直泰(相模原)、遠藤保仁(G大阪)、本山雅志、小笠原満男(ともに鹿島)ら傑出したタレント軍団は次々と勝利を重ねていき、日本サッカー史上初のFIFA公式大会決勝進出(当時)を達成。惜しくもファイナルでシャビ(バルセロナ)擁するスペインに敗れたが、彼らは世界の大舞台で鮮烈な印象を残した。この世代の成功がその後のシドニー五輪8強入り、2002年日韓ワールドカップベスト16進出の原動力になったのは間違いない。
95年ワールドユース(カタール)8強入り、96年アトランタ五輪出場、98年フランスワールドカップ初参戦と、90年代後半の日本サッカー界は凄まじい勢いで世界に追いつこうとしていた。98年フランス大会直後には中田英寿がイタリア・セリエAのパルマへ移籍。初戦・ユベントス戦でいきなり2ゴールの華々しいデビューを飾るなど、日本の若い才能に注目が集まり始めていた。
そんな中、・・・
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