第6節が終わって、わずか1勝。結果が出ずに苦しんでいた水戸だが、内容に関しては「数試合前から手ごたえを感じていた」と馬場が振り返るように、徐々に調子を上げていた。特に攻撃的な守備の精度は試合を重ねるごとに増しており、「ゴールを守る守備ならば引いて守ればいい。でも、われわれはゴールにつながる守備をする」という指揮官の哲学は着実にチームへ浸透していた。
今節も水戸は積極的だった。徳島の最終ラインに徹底的にプレスを掛けてビルドアップを封じ込めると、高い位置でのボール奪取を繰り返して試合を優位に進めた。ただ、……