4連勝を狙う青赤軍団に悩む紫熊は我慢比べを挑む

■FC東京
05年以来の首位に今週は練習グラウンドもにぎやかに
　今週の東京の小平グランドも、多くの報道陣であふれかえっていた。もちろん話題の中心は、武藤のチェルシー移籍話。それと同時に、もう一つ話題に挙がっていたことがある。何度も人々が口にしたのは、「東京、首位に立った」というフレーズだ。クラブハウスの記者室にある順位表のボードを目にした人たちは、そう声をそろえていた。
　実に、05年以来の首位である。浦和と勝ち点、勝敗数、得失点差、さらには得点数も失点数も並ぶという珍しい現状だが、タイとはいえ首位は首位。周囲がチームを見る視線も、自ずと期待感が増している。
　しかし、監督も選手も平常心を保っている。「まだ5試合。最後に…

■サンフレッチェ広島
3連敗を避けたい広島。いまは理想ではなく現実を見る
　前節・名古屋戦（0●2）は厳しい現実を受け止めるしかない敗戦だった。名古屋の広島対策を破ることができず、ミスから失点した一戦にエクスキューズはない。試合後、青山は「危機感を持ってやっていかないといけない」と語ってスタジアムをあとにした。
　3試合連続無得点の得点力は大きな問題だが、一朝一夕に解決策を見いだせる問題でもなく、得点は水物と割り切ることも必要だろう。まず前後半の終了間際に失点が続いている課題を早急に見つめ直し、バランスを崩さないことに注力するべき。「点が取れていない中で、点を取りにいかないといけないけど、バランスを崩して出ていっても逆手に取られる」（森保監督）。非常にデリケートなバランス感覚を求められるが、広島は経験の浅いチームではない。青山と森﨑和の指揮の下で意思統一を図り、90分間をマネジメントしてゲームを進める力を取り戻していきたい。
　そして、…