■湘南ベルマーレ
宿題をクリアし、今季ホーム初勝利を
好印象なスタートを見せる昨季のJ2王者にとって、前節のFC東京戦(0●1)は、自分たちの力を図る上で試金石となる試合だった。
その試合で勝者と敗者を分けたのは、「トドメを刺すクオリティーの差」(曺貴裁監督)。“自分たちらしい試合をする”という観点からすれば、湘南は目指している形に近いモノが表現できた。だが、「内容が良くても、結果が出なければ一昨季と変わらない」という永木の言葉がすべてを物語るように、“良い試合ができた”と前節を一言で片付けていては一昨季と同じ過ちを繰り返すだけだ。「99%できていても、1%できていなかったらやられてしまう」(三竿)のがJ1という舞台。ゴール前での攻防を含めて、J1の常連クラブ相手にも湘南スタイルを発揮しながら、そこに決め切る力を付けていくことが、次なるステップへと進んでいく道標になる。
今節の相手は、…
■ガンバ大阪
ACLをにらんだベンチワークも勝負のカギ
三冠王者が、早くもギアをトップに入れ始めた。リーグ戦では現在3連勝。首位の浦和、FC東京に勝ち点1差で3位に浮上した。この間には7日のACLグループステージ第4節・ブリーラム戦での逆転勝ちもあり、公式戦4連勝と波に乗っている。
開幕前に連敗を喫したACLとは対照的に、リーグ戦では開幕ダッシュに成功したG大阪。長谷川体制になってから導入された調整法は、シーズン終盤にかけて右肩上がりになることを目的としているため、過去2シーズンの序盤は低調だった。
しかし今季は早くもコンディションは上々だ。「ACLがあったので少し早く調整できたのが奏効している」(長谷川監督)。4連勝中、うちアウェイ戦が3試合だったが、…