3バック導入後の名古屋は公式戦3連勝
後半、名古屋は防戦一方となっていた。1点のリードを奪っていたとはいえ、後半のシュート数は1本。すでに3枚の交代カードを切っていた82分には本多が負傷し、残り時間を10人で戦わざるを得なくなった。
しかしそれでも名古屋は守り抜く。ほとんど決定機は作れなかったが、ほとんど決定機も作らせなかった。楢﨑の言葉がこの一戦のすべてを物語る。
「何があっても、点を決めて、点をやらない。それで結果は出る」
守備時に[5-4-1]の守備組織を作る名古屋、2ラインのブロックを構築する横浜FM。ボール保持からの攻撃には精彩を欠いた両チームだが、“堅守”を軸足に置く両者の守備組織が容易に崩れることもなかった。にらみ合いが続いた一戦だった。
だからこそ必要だった、攻撃の変化。前半ロスタイム、「時間帯が時間帯だったから、攻めに行った」と、…