勝負を決めたのはパトリックの芸術的ボレー
今年一番の暑さの中、両チームが決定機を作り合った見せ場の多い一戦は、三冠王者が力で相手をねじ伏せた。後半5分のロスタイムが終わった瞬間、ガッツポーズを作った長谷川監督とは対照的に柳下監督は、何かを思うように十数秒、ピッチを見つめたまま動こうとはしなかった。
「内容的にあまり良くなくても勝ち点3を取れるのがいまのチームの強み」。宇佐美の言葉どおり、決定力が両チームの明暗を分けたせめぎ合いだった。公式戦6連勝の勢いに乗りたかったはずのG大阪の前に立ちはだかったのは過酷な日程による疲労だった。「新潟も非常にアグレッシブなチームなので試合の入りには警戒したい」。G大阪は…