激しい中盤のぶつかり合いが各所で見られ、同時に7度の警告が乱れ飛んだこの試合。勝負を決めたのはやはり大分の得意とするFKだった。61分、大分ベンチの目の前でキム・ジョンヒョンがボールをセットすると、「田坂監督の『直接蹴れ』という声が聞こえた」(キム・ジョンヒョン)。「蹴った瞬間に入る感覚があった」という。右足から放たれたボールはGKの上を越えて、サイドネットに突き刺さった。田坂監督の采配がずばりハマった。この試合、大分のシュート数はわずか3本。流れの中で決定機を作ることはほとんどできなかったが、…