アジアの経験値が三冠王者を一回り大きくする
「(宇佐美)貴史の1点でガラリと流れを変えることができた」。指揮官はクラブタイ記録となる6試合連続弾を決めたエースを誉め称えた。
負傷で岩下を欠き、今野も温存のためベンチスタートさせたG大阪は立ち上がり、体のキレを欠いた。
無理もない話だ。今節は新潟と並んで中2日のハンディを背負う上にACLとの並行日程を戦い抜いているのだ。それでも16分、相手のミスをかっさらった宇佐美がパトリックとのコンビプレーからあっさりとネットを揺らして先制するとG大阪が地力を見せ始める。松本のプレスをパスでいなしながら、再三相手ゴールに迫り前半だけで放ったシュートは計10本。対照的に松本は1本のシュートも枠内に飛ばせず、一方的な展開になりかけた。前半だけを見れば、…