前半だけで、3回も選手が担架で運び出された。それは主審の不安定さを象徴すると同時に、両者がいかに1対1や球際の激しさにこだわりを持って戦っていたかを物語る。大荒れとなった前半、ロスタイムの表示はなんと5分もあった。
強風の影響をモロに受けたこの試合。風下に立った前半の岐阜は、長崎のロングボール攻勢と向かい風を前に劣勢を強いられる。そのためにセカンドボールの攻防で接触プレーが激しさを増した45分間だったが、長崎との肉弾戦に一歩も引かなかったという証でもある。43分までに二人の負傷者が出る事態に見舞われながら、…