■FC東京
持たれても攻められても、その一瞬の時を狙うのみ
楽しみな一戦である。多摩川クラシコと銘打たれた特別な試合ということだけではなく、ある意味両者の相反するスタイルの真価が試されるという意味でも興味深い。おそらく、いまのFC東京は相手にボールを保持されることに、一番ストレスを感じないチームだろう。日本人は基本、オン・ザ・ボールのサッカーに慣れている。
一方、FC東京はそうした日本的なチームに対して、守備で焦れず、粘り、耐える戦い方を優先する。サッカーのタイプの好き嫌いや価値観は千差万別。スタイルに正解のない競技だけに、例えわれわれにとって不慣れなサッカーが眼前で繰り広げられても、結果が出ている限りはそれも“アリ”なのだろう。
攻撃的な思考の川崎Fと…
■川崎フロンターレ
大敗のあとの一戦。やるべきことをやるだけ
「頭の中を切り替えること。それを次の試合で示さなければいけない」。1-4で惨敗した前節・柏戦後、風間監督はこう語った。決してベースにある自分たちの力量が足りなかったわけではない。やるべきことをやらなかったから敗戦につながったという認識である。「自分たち次第だから」と言うのは大久保だ。やるべきことをやれば勝利はつかみ取れる――。今節はその事実を証明しなければいけない。
惨敗後のタイミングで迎えるのが、FC東京とのダービーマッチとなる。幾多もこのカードを…