■名古屋は田中輝の前半の退場で苦しい展開に
試合のすう勢を決めたのは10分の先制点だった。名古屋が自陣でミスを犯すと、ボールを奪った齋藤は鋭い突破で牟田を置き去りに。右サイドからのクロスをアデミウソンが押し込んだ。
さらに前半ロスタイムにアデミウソンの突破を阻止しようとした名古屋の田中輝が、この日2回目の警告を受けて退場処分となった。スコアでビハインドの名古屋は数的不利という厳しい状況に追い込まれた。
優位な立場の横浜FMだが、試合前日に初めて練習した[3-4-3]を採用して守備の修正を図っていた。システム変更によって「より明確にプレッシャーを掛ける」(中澤)ことを試みたが、その点においての収穫は残念ながら少ない。相手が10人になった後半は守備面の機能性を図る材料に乏しく、そもそも早い時間帯に先制したことで五分の状況ではなくなった。51分に中町が追加点を挙げた時点で勝敗は決した。敵将の西野監督は「今日は攻撃のきっかけをまったく作れなかった」とお手上げの様子だった。
横浜FMは…