今節は7連戦のラストであり、甲府にとっては、0-2で敗れた前節・松本戦に続き、今節・湘南、次節・山形と続く昇格組との3連戦の2試合目でもある重要な一戦だった。高山を出場停止で欠く湘南の先発に驚きはなかったが、樋口監督は、3月18日のナビスコカップ第1節(0●1)で湘南と対戦したときと同じ[3-5-2]を選択。来日9日目のバレーをベンチに入れた。前線は盛田とアドリアーノの2トップ。3ボランチはマルキーニョス・パラナを稲垣と石原が挟み、湘南のスピードを吸収するシステムを採用した。試合序盤はこの3ボランチが湘南の攻撃を食い止め、また、189cmの盛田が持ち味であるヘッドの強さを見せて攻撃の主導権を握る。甲府は、この盛田の高さを生かせた時間帯にどんな形からでも得点が必要だったが、クロスボールとセットプレーしか武器がない攻撃陣はゴールを奪えない。
そして後半に入った50分、…