走力と球際の強さ、セットプレーと互いに特長の似た両者の対戦は、2週間で5試合の過密日程の締めくくりかつ、気温も約30℃近くまで達した中で行われた。走力を押し出したい両者にとっては特長を出すには厳しい条件がそろった試合となった。
前半はペースの上がらない展開となった。松本は最終ラインが豊田に厳しく当たり、鳥栖も谷口がオビナの高さを封じ込め、ともに持ち味であるロングボールを使って前線で起点を作ることができない。ロングスローなどのセットプレーではゴール前に迫力を持って入り、松本は22分にCKからオビナがヘッド。しかしこれは、クロスバーにはじかれる。鳥栖は前半のロスタイムに松本の連係ミスから藤田がゴール前に飛び出し決定機を迎えるがこれを決め切れない。決定的なチャンスはともに1度ずつだったが、どちらもモノにできなかった。
後半に入ると鳥栖が圧力を掛けて松本を押し込むが、…