正念場の柏。攻守ともに立て直せるか

■柏レイソル
前節は山形に大敗。早急に修正する必要あり
　前節・山形戦（0●3）の結果と内容は、チームにとって決して小さくはない痛みだった。湘南も山形と似た布陣、狙いを持つ相手だけに、柏は綻びを早急に修正する必要がある。
　アジアの戦いを見ても分かるように、柏は前線からハードプレスを掛けてくるチームを決して苦にしない。DF鈴木は「向こうの前線からのプレッシャーはうまく外して、ゴール前までは行けていた」と山形戦の展開を振り返る。しかしゴール前へのパスの入れ方と、入ったあとの崩しに問題があった。工藤が「相手のプレッシャーが来てないのにプレッシャーを感じたりして、少し余裕がなかった」と反省するように、必要以上の慎重さが出てしまっていた。
　もうワンテンポ早く、…

■湘南ベルマーレ
湘南のポイントは永木のパートナー。中盤で優位を
　前節・甲府戦では8試合ぶりの無失点で勝利（1◯0）を手にした湘南。全体をとおして攻撃の手数が少なく、相手に押し込まれる状況を作られたが、バランスを考えながら戦い、我慢の守備で勝ち点3につなげた。この勝利の価値を高めていくため、そして上位の背中を追いかけていくためにも、今季初の連勝を飾り、この勢いを加速させたい。
　そういった意味で今節の「柏戦は大事な一戦」（高山）だ。古巣対決となる高山は、柏を「今季はポゼッションを大事にしていて昨季とは全然違うサッカーになった」と警戒。スペースをうまく使いながらボールを動かし、相手を崩して得点を奪う柏のスタイルは「やっているサッカーの質と求めていることがウチと違う」（曺貴裁監督）だけに、…