首位浮上の好機だから、だけではない。マッシモ・フィッカデンティ監督は心底、この試合に勝ちたい。
昨季のJ1第21節。両者は味スタで壮絶な撃ち合いを演じ、4-4で痛み分けた。ただしFC東京にとっては結果以上に痛恨の事実があった。ストライカー・平山を負傷で失ってしまったことだ。
指揮官はそのことへの怒りが当分収まることはなかった。受傷した場面で浦和の選手が見せたプレーは、客観的に見ても悪質なファウルだった。さらに武藤、河野とともに前線で好連係を見せていた平山が長期の戦線離脱となったことは大きな誤算だった。浦和戦の翌週以降のミーティングで…