あの記憶を払拭し、広島は首座を狙う

■鹿島アントラーズ
この“熱”をホームでも継続できるか
　戦いの場を国内だけに限定された直後の前節・FC東京戦（1○0）では、チーム全体がサポーターとともに勝利への強い執念を燃やし、勝ち点3からリスタートすることができた。しかし、それだけでは消えない“しこり”がまだ残されている。カシマスタジアムでの勝利だ。現在、鹿島はホームで公式戦3連敗中。この流れを断たない限り、味スタまで多数集ったサポーターの溜飲も下がらないだろう。
　しかし、そのための準備に費やせる時間は、連戦中と大差はなかった。代表候補合宿に4人の選手が招集された影響で、戦術練習に手を付けられたのは通常と同じ試合前々日から。課題であるセットプレーの守備についても同様で、時間的制約がある中でのトレーニングとなった。
　ただ、昨季は広島を相手に2戦2勝、特に…

■サンフレッチェ広島
昨季、コテンパンにやられた借りを返す
　前節、G大阪に0-1で敗れ連勝は止まったが、悲観的なムードはない。「G大阪戦も勝ってもおかしくない内容だったし、勝つ確率を高める戦いはできている」と語る森保監督は、2連休を挟んで今節・鹿島戦への準備を始めた13日、「今日のトレーニングは緊張感のある本当に良い内容だった。全員が試合に出たいという気持ちを出してくれている」と充足感をにじませた。負傷離脱していた山岸や森﨑浩らベテランも合流し、若者たちはエネルギーを発散し続けている。鹿島戦からスタートするナビスコカップも含めた7連戦に備え、チームは活況した状態だ。
　連戦で好結果を出したことで今季の進むべき道も定まってきた。まずは全員で攻守に走って戦うこと。そして一人ひとりがチームのために献身的にファイトすること。それが今季の広島の
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