3試合連続無得点で3連敗。決め切れなければこうなる―とは月並みな表現だが、この日の名古屋にこれほど当てはまる常套句はない。38分の2本の決定的シュートがGK赤星の連続ビッグセーブにあうと、45分、46分、59分、69分、91分と放った決定的なシュートがことごとくネットを揺らすことができなかった。
名古屋は前からの激しい守備に加え、いつも以上に最終ラインを高く設定。出し手にアプローチを掛けながら、ロングボールを蹴られても闘莉王を中心にはね返し、攻撃の起点である豊田をほぼ完璧に封じた。前半こそサイドで数的不利を作られ5バック気味に押し込まれたものの耐えるところを耐え、後半には疲れの見え始めた鳥栖から主導権を奪還。ポゼッションの時間も…