互いに力を出し切った末の勝ち点1
試合終了とともにNACKに鳴り響いた万雷の拍手が、この試合を象徴していた。結果はドローだが、戦術的意図のせめぎ合いに個人能力のぶつかり合いがブレンドされた内容は、見る者にフットボールの醍醐味を再確認させるモノだった。
キックオフからしばらくは主導権の奪い合いになった。大宮は磐田の中途半端なプレッシングをかいくぐってボールを運び、磐田は大宮のSB裏のスペースにロングボールを入れて、それぞれリズムを引き寄せようとする。10分を過ぎたあたりから大宮がボールを保持する形で小康状態に入ったが、シビアな駆け引きは継続。一つミスが生まれれば瞬時の切り替えで攻守がめまぐるしく逆転する、…