“このままで大丈夫”。緩慢なムードでトーキョー停滞
最後は武藤の決勝点で歓喜した味の素スタジアム。しかし、その内実は決して簡単な勝ちではなかった。FC東京にとっては“ホッと胸をなでおろす”勝利だった。
1点という最少リードを奪ったに過ぎなかったにもかかわらず、時間経過とともに少しずつチームの空気が緩んでいった。そこを甲府に突かれてよもやの同点。あと少しで、FC東京は勝ち点2を落とすところだった。41分の武藤のファインボレーで先制したあとも、FC東京にはチャンスが多く訪れた。56分と70分にはこの日先発出場した前田が決定機を迎えたが、いずれも追加点を奪えなかった。とは言え、さらに点を奪えないまでも、…