浦和が首位に立つ理由が見えた試合
この試合は浦和が勝つべくして勝った試合ではなかった。しかし、浦和が首位に立つチームの力を見せ付けることはできた。頂点に立つチームの強さが、そこにはあった。
ペトロヴィッチ監督は試合後、「ゲーム内容に関しては不満足だ」と話したが、その理由は主に前半、鹿島のカウンターを警戒して慎重にリスクを負わない形で試合を進めた中で、「運動量、球際の強さ、攻守の切り替え、連動性が浦和のサッカーのベースになるが、前半はそういったところで相手に上回られた」(ペトロヴィッチ監督)からだ。その流れが後半も続くと、67分にはロングボールに対して森脇と西川の連係が合わずにオウンゴールで失点。思いどおりに試合を運べない中での失点はあまりに痛かった。
しかし、ピッチ内での捉え方は違った。「全然大丈夫」、「落ち着いていこう」。失点に動揺することなくピッチ内の選手たちは冷静だった。そしてこの日の…