三冠王者が試合巧者ぶりを見せ付ける
試合巧者。勝負強さ。かつて鹿島の代名詞だったはずの言葉を90分、見せ付けたのはG大阪だ。引き分け以下でも1stステージ制覇が限りなく厳しくなる一戦において、大阪の雄は「あまりリスクを負わずに戦う」(遠藤保仁)ことを念頭に置いたと言う。
小笠原と柴崎の新旧日本代表ボランチに対して、遠藤保仁と今野がプレッシャーを掛けるも、バイタルエリアに侵入される回数が幾度となくあった前半。
「土居くんをフリーにしていたので後ろと相談して、相手のボランチは捨てた。バイタルを使わせないよう試合中に修正した」と話すのは遠藤保仁だ。
勝たなければいけない戦いでまず、リスク管理を徹底するのが、いまのG大阪だ。そして両者ともチャンスの少なかった41分、FKの処理を誤ったGK佐藤のミスに突け込んで今野が先制点を挙げる。ハーフタイムに指揮官から活を入れられたG大阪は後半早々、宇佐美を中心に…