「兄貴に勝利をプレゼントしてしまった」。記者会見後、水戸の柱谷哲二監督が自嘲気味に口にした言葉に、またしても“自滅”により勝利を逃した悔しさが込められていた。柱谷兄弟監督対決として注目された一戦。「(前半は)最近の試合の中で一番悪かった」(柱谷幸一監督)北九州に対して、水戸が序盤からペースを握り、20分に小谷野がミドルシュートを叩き込んで先制に成功。その後も水戸の勢いは止まらず、再三チャンスを作った。
しかし、後半開始早々に自ら流れを断ち切ってしまう。51分、右サイドからゴール前に送られたボールに対し、GK本間とDF田中が痛恨の連係ミス。こぼれたボールを無人のゴールに流し込まれ、同点にされてしまう。これまで自陣での…