“受け身”の守備で、『アクションサッカー』からはほど遠く
連勝となった磐田だが、内容的には乏しい。
試合後、名波監督はぶ然とした表情で試合を総括した。「『アクションサッカー』とうたっている中、連動してスピードを上げてボールを奪いに行ったり、奪ったあとにアクションして、リスクを負い人数をかけて攻めることがほぼなかった」。攻撃でも守備でも自分たちから“スイッチ”を入れるからこそ、“アクション”になる。しかし、この日の磐田は相手のペースに合わせ、“受け身”の時間帯が多くなった。
とはいえ、幸先良く先制点は得ることができた。4分、上田の右サイドからのFKをGK大久保がファンブル。こぼれ球を櫻内が押し込み、ゴールネットを揺らした。しかし、その後、「ボールをつなげないし、連動してボールを奪いに行けないという時間が80分くらい続いてしまった」(名波監督)。
ネックになったのは、チームの生命線であるプレッシングが影を潜めたこと。快勝した前節・金沢戦(2○1)から継続できなかった。最終ラインの位置が…