3得点と安定した組織守備で理想的な完勝劇
ここまで22失点と安定感を欠く鹿島だが、今節は今季のベストゲームと言える完勝劇だった。得点のすべてが効果的な時間帯に決まる理想的な展開というだけでなく、苦しい時間帯にも、チームは一致団結して耐え抜いた。
序盤から高い位置でボールを奪う鹿島は、8分にショートコーナーからのトリックプレーでカイオが先制。カイオはニヤリと笑ったまま明言しなかったが、どうやら非公開練習で繰り返した形からの得点に、チームは勢い付いた。さらに、先制しても追い付かれる展開が多いことの反省を生かし、「0-0の気持ちで」(土居)戦うことを意思統一。カウンターからチャンスを逃す場面もあったが、40分には相手のスローインを素早く奪い、柴崎のスルーパスを受けた土居が切れ味鋭い突破で追加点。第8節・仙台戦(2◯1)以来となる2-0にリードを広げた。
しかし、67分にアクシデント。クサビのパスを次々と収め攻撃の起点になっていた…