第93回高校サッカー選手権大会 準決勝
星稜 3-0 日大藤沢
日大藤沢の勢いを止めた星稜。前半で大勢が決する
7年ぶりの選手権出場をつかんだ勢いのまま頂点を目指す日大藤沢と、昨季、残りわずかで逃した日本一に再挑戦する星稜。決勝進出のために練った策の明暗が、そのままスコアに表れた一戦だった。
日大藤沢はこれまでトップ下でプレーした田場ディエゴを「外で時間とスペースを与えて主導をにぎりたかった」(佐藤輝勝監督)と右ウイングに配置。出場停止となった左SB富山北斗の穴は右SBの福屋凌平をスライドし、右SBにはフィード力を期待し、本職はMFの大野樹を先発起用した。だが、「ボールを入れさせない。もし、ボールが入ったら、10番(田場)はパスもドリブルもうまいので、飛び込まずに数的優位を作って、ボールを奪うことを意識した」(木原力斗監督代行)という星稜の“ディエゴ対策”が奏功。ボール奪取からボランチを起点に左右を揺さぶり、サイドから星稜が試合の主導権をつかんだ。
21分には…