3バックを始めてリーグ10試合目。全員守備に軸足を置いたカウンターで結果を残してきた過去が、とても昔のように思える。今季初の2トップで臨んだものの、名古屋の悩みはこの日も晴れなかった。
試合ごとに進む相手の名古屋対策。「山形もウチの速攻とサイドアタックを消しにかかっていた」(西野監督)。ボール保持では相手を上回ったものの、遅攻に難を残すのが名古屋。そのため一度中で起点を作ることでギャップを作り、ストロングポイントのサイド攻撃を有効打に変えようと試みているが、2トップにボールが収まらず、両翼が上がれない。サイドにボールを集めることはできても、単騎突破と単調なクロスに終わり、厚みのある攻撃をしかけられなかった。結果、散発のシュート3本での…