試合前から降り始めた雨は、西京極のピッチにいくつもの大きな水溜りを作った。ボールは走らず、突然ピタリと止まる。両チームが「割り切って」ロングボールを蹴り合った前半は、まさに我慢の根競べ。互いにゴールを堅く閉ざした。
試合が動いたのは後半早々だ。雨が収まり、ピッチに乾き始めた中、京都が先制に成功する。49分、内田のミドルが大黒の足元に入り、駒井がこぼれ球に反応。さらにこぼれたボールを大黒が押し込んだ。ただ、京都は先制後に「1点(追加点)を取りに行くのか守り抜くのかハッキリしなかった」(有田)。試合を支配し切れず、…