■浦和レッズ
歓喜のあとの一戦。浦和は何も変わらない
得てして優勝を決めたあとの“消化試合”は凡戦になることも多い。それはモチベーションの問題がほとんどだろうが、であるならばいまの浦和にとっては問題になり得ない。西川は「今週に入って切り替えられているなと後ろから見ていても思う」と話した。トレーニングの雰囲気はこれまでと何ら変わっていない。それはつまり、優勝を目指して戦う集団だった前節までと変わらないということである。
浦和が変わらない理由。まず、目標はあくまで年間勝ち点1位であり、年間王者であること。選手たちは1stステージ優勝が決まる前からそう語り、「だから落とせる試合は一つもない」としてきた。何より昨季も17試合終了時点では首位だったが、最終的に優勝を逃した。それだけに森脇は「本当の勝負はこれから」と気を引き締める。
また、“無敗優勝”は決めたが、“1stステージ無敗”は決まっていないこと。これまで同様、…
■アルビレックス新潟
新潟のエース復活。無敗の王者に土をつけろ
前節・湘南戦(3○1)で7試合ぶりの勝利を挙げた新潟が、1stステージ王者・浦和の難攻不落の要塞・埼スタへと乗り込み、今季初の連勝を狙う。新潟は浦和に対して1勝4分17敗と大きく負け越している。さらに埼スタでは未勝利。新潟は、埼スタでの初勝利を狙って王者へとぶつかっていく。
1stステージの最終節の位置付けはあいまいだが、区切りのゲームとなることだけは確かだ。独走で1stステージ優勝を決めた首位・浦和に対して、新潟は降格圏の17位に沈んでいる。とはいえ今節で勝利を収めれば降格圏脱出の可能性もあるため、無敗の浦和に土をつけて、チームのよどんだ空気を払拭したい。景気付けには、格好のゲームとなる。
新潟の攻撃をけん引するのは、前節で…