松本、[3-5-2]で臨んだものの、連敗を脱出できず
試合前は「ミラーゲームになるだろう」と語っていた反町監督だったが、フタを開けてみれば試合開始時からいつもの[3-4-2-1]ではなく[3-5-2]で臨んだ。そして、その狙いは少なくとも後半の先制時までは奏功した。強烈な風の吹く中、風下の松本は厳しい展開を強いられながらも最後の部分は体を張って、失点を許さなかったからだ。曺貴裁監督は言う。
「ソリさん(反町監督)らしいな、と。われわれのストロングをしっかり抑えてくるところは、僕の中で意外だったが、ソリさんの中ではロジカルなんだと思う」
53分に、ラインの裏へ出されたパスに田中が反応。たまらず菊池がペナルティーエリア内で倒し、PKを献上。これをオビナが冷静に決めて先制。しかし、ここから前半とは打って変わったシーソーゲームへと突入する。まず先制弾からわずか3分後、湘南が反撃の狼煙を上げる。FKの好機を得ると、永木のキックを岩間がクリアミス。オウンゴールで労せず同点に追い付くと、72分には藤田征の負傷で…