ドラマは終了間際の90分に待っていた。1-1のままゲーム終盤を迎えた群馬は、CBの青木が後方からオーバラップをしかけていく。「数的優位を作れる場面だったのでリスクを負って出て行った」(青木)。左サイド深くでボールを受けた青木は切り返した右足でゴール前へクロスを送る。そのボールに合わせたのは、途中出場の野崎。ファーからニアへの動きでマークを外すと渾身のヘッドでゴールへとねじ込んだ。「最高のクロスが入って来たので自分は流し込むだけだった。すべての気持ちをヘッドに込めた」と野崎は劇的な決勝ゴールを振り返った。
簡単なゲームではなかった。序盤から…