断続的に降りしきる雨がリスキーなピッチを生み、それによりホーム・愛媛の選手たちは自分らしく戦う気持ちにブレーキをかけたのだろうか。大胆なワイドへの展開、リズミカルなパス、アグレッシブにしかける姿勢。それら愛媛が持ち味とする攻撃的な部分は90分間をとおして見ることができなかった。
もちろん雨でぬかるんだピッチによる影響もあったことは間違いない。指揮官は「(岡崎)建哉がいなかった」とゲームメーカーの不在も悔やんだ。それ以外にも細かな言い訳を探せばいくらでもあった。しかし、それはやはり“言い訳”にしかならない。愛媛の選手は全体的に動きが重く、運動量も栃木に対して大きく下回っていた。セカンドボールはことごとく拾われ、栃木の攻勢を…