■湘南ベルマーレ
カウンターを警戒しつつ湘南は的確にスキを突く
J1への残留ではなく、“J1に住む”ことを目標に掲げてシーズンを戦い始めた湘南は、1stステージを終えて昇格組の中でもトップの10位という成績を残した。その道程は平坦ではなかったが、常に前を見て戦い続けてきたからこそ、成功と失敗を繰り返しながらも勝ち点を積み重ねることができている。2ndステージに向けても、湘南は「一戦一戦でより勝ち点を積み重ねられるように、自分たちのスタイルを磨いていくだけ」(曺貴裁監督)だ。
1stステージで喫した敗戦は『7』。今節の相手・名古屋もその一つだ。前回の対戦(1st第9節・0●3)では決して悪くない試合をしながら、ミスから失点を…
■名古屋グランパス
主将がチームにもたらした、ボールをつなぐ意識
9位に終わった1stステージ。一時はカウンタースタイルで巻き返した名古屋だが、第9節・湘南との前回対戦(3○0)を最後に以後2勝2敗4分けと失速。強みを研究され、封じられると攻め手を失ってしまう。一方でタフに戦えていた守備も、けが人が続出したこともあり、最後は満身創痍の状態だった。
しかしこの“プチ中断期間”、名古屋にとっては少しの恵みの時間になったかもしれない。依然としてけが人の多い状況で西野監督は竹内をボランチにコンバート。小川と矢田という攻撃的な二人が埋めていたポジションに、中盤の守備の強化を図った。
そして何より、…