土壇場でPK獲得。今季初の逆転勝利
痛恨のPK献上で敗戦を喫した直後、甲府の指揮官は悔しげに2度同じ言葉を繰り返した。「一言で言って、勝ち点が取れずに残念」(佐久間監督)。9分に阿部拓の突破を許し、追う展開になったG大阪を待ち受けていたのは、守備時に[4-5-1]の配置で人壁を築く甲府の堅守だった。
引いた相手をいかに崩すか、は1stステージ終盤からのテーマの一つ。「相手のシャドーを見させた」と長谷川監督は失点後、遠藤をトップ下に配置するダイヤモンド型の布陣に変更すると、停滞していた攻撃が徐々に活性化し始める。「前半で追い付けたのが良かった」(宇佐美)。34分に藤春のクロスをパトリックが頭で叩き込んで試合を振り出しに戻す。
「このまま押し切れれば」と長谷川監督が振り返ったが、…